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目次
ヲタ=少数派・暗いというイメージ・イズ・デッド
若者が考えたくないくらいお金をつぎ込んでいる「ヲタ活」
ヲタ活の中心はSNS!SNSでヲタ友と繋がることは当たり前!
推しと撮影する写真にもこだわりアリ
ヲタ=少数派・暗いというイメージ・イズ・デッド
今の若者の特徴として、「自分が価値を感じたもの・ことにお金と時間をかける」とお伝えしています。
昨年の夏に発表したヲタ活に関する調査でもお伝えしましたが、「ヲタ=少数派、暗い」というイメージはもはや古く、多くのaround20が「●●ヲタ」と自称し、ヲタ活を楽しんでいる実態があります。
今回は、ヲタ活調査第二弾として、around20女子の詳しいヲタ活実態について調査しました。
■参考データについて
①SHIBUYA109ガールズ調査
実施期間:2019年7月
対象者:SHIBUYA109 来館者around20(15〜24歳)女性
N=230
②SHIBUYA109ガールズ グループインタビュー
調査期間:2019年7月
調査対象:around20(18~21歳)女性
有効回答数:N=4
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若者が考えたくないくらいお金をつぎ込んでいる「ヲタ活」

SHIBUYA109ガールズ調査の結果、実際に自分のことを「ヲタ」と自覚しているaround20は、72.6%という結果となりました。

ヲタ活の対象としては、「日本の男性アイドル・有名人(38.3%)」「海外の男性のアイドル・有名人(12.6%)」「日本のバンド・アーティスト(11.4%)」と、男性アイドルが人気であることが分かっています。

彼女たちは、ヲタ活に年間どのくらいのお金をかけているのか聞いてみたところ、「150,000円以上」が15.6%と最も多い結果となりました。
アイドルやアーティストへのヲタ活では、地方や海外公演へ参加する、所謂「遠征」をするヲタも多く、交通費や宿泊費を含めると多くの費用が掛かっています。
また遠征やグッズの購入だけでなく、「推しの誕生日を祝う会」をカラオケBOX等で開催したり、「グッズを全種類コンプリートして部屋に祭壇をつくる(飾る)」など、多様な楽しみ方があります。

グループインタビューでも、「考えたくないくらいお金をつぎ込んでいる」という声が多々挙げられており、アルバイトで稼いだお金を貯金してヲタ活資金に充てているようです。

ヲタ活の中心はSNS!SNSでヲタ友と繋がることは当たり前!

around20にとって趣味や興味関心のある事柄をSNSでシェアするのは当たり前。「ヲタ活専用アカウント」を作り、画像の投稿やヲタ友との交流を図るなど、彼女たちはSNSを中心としたヲタ活をしています。
ヲタ活でSNSを活用する目的の一つは「ヲタ友を作ること」。これは「同じ志向を持つヲタと繋がり、コミュニケーションをとりたい」という意識から起きている行動です。
ヲタ友を作るためにSNS上で実際にしたことがあることを聞いてみたところ、最も多い回答は「ハッシュタグをつけて投稿(59.3%)」次いで「ハッシュタグ検索(55.7%)」、「DMを送る(40.1%)」という結果となりました。

ヲタ活で知り合った友達との交流経験について更に深堀してみると、最も多い行動は「SNS上で情報交換をした(62.9%)」ですが、次いで「コンサート会場で会った(59.9%)」「ヲタ活以外でも仲良しの友達としてお出かけ(44.9%)」と、リアルの場所での交流がランクインしています。
実際にSHIBUYA109館内でaround20を対象に毎月調査をしていても、「同じアイドルが好きでSNSで知り合った」というグループも珍しくなく、SNS上でしかコミュニケーションをとったことがないヲタ友とリアルな場で交流することに抵抗感が低いことも、今のaround20の特徴となります。

このハッシュタグは、ヲタ活のメインSNSであるTwitterでの投稿や、ヲタ活中の写真をInstagramで投稿する際につけられており、他のヲタが検索できるようになっています。
ヲタ活の対象コンテンツによっては、専用のハッシュタグが設定されているケースもあるようです。
推しと撮影する写真にもこだわりアリ

ヲタ活中の彼女たちの写真の撮り方にはいくつかパターンがあるのですが、アンケートの結果では、最も多いのは「顔をうちわで隠す(36.5%)」「手と推しを一緒に写す(36.5%)」、次いで「タオルで顔を隠す(25.7%)」という結果となりました。



推しとの写真を撮る際、基本的には自分の顔を隠して撮影することがほとんどです。
この背景をグループインタビューで聞いてみたところ、SNS上での「不特定多数の人からの身バレ防止」もあるのですが、「自分を映したいのではなく、“推しの尊さ”を前面に出したい」というところが一番の理由となっているようです。
またヲタ友と繋がる際にも、投稿された写真のテイストから「自分と趣味が合いそうか」を検討するための重要な要素となっています。
中には推しの画像などをコラージュした「タグ画」と言われるオリジナル画像を作成・投稿していることも多く見られており、投稿画像から近しい趣味のヲタであるかや、コミュニケーションをとるか否かを判断しています。





