15~24歳の女性を対象に、トレンドや消費動向を調査しています。
昨年末に発表した『SHIBUYA109 lab.トレンド大賞2025』及び『SHIBUYA109 lab.トレンド予測2026』にノミネートされたもの中から、ランキング・予測項目の内には入らなかったものの、SHIBUYA109 lab. 長田所長がトレンドの兆しとして独自に注目しているものをピックアップし、ご紹介いたします。
INDEX
目次
キーワードは「Y3K」「レトロフューチャーコア」。 「近未来」「デジタル平成」の世界観に注目。モチーフで楽しむ「○○コア」
「Y2K」ブームの主役は「ナチュラルで素朴」へ
キャラクターはディグる時代。企業キャラにも注目
究極の「身内ノリ」。オリジナル身内グッズで自分を表現
キーワードは「Y3K」「レトロフューチャーコア」。 「近未来」「デジタル平成」の世界観に注目。モチーフで楽しむ「○○コア」
2026年は、未来感溢れるコンテンツに注目が高まりそうです。なかでも押さえておきたいキーワードは「Y3K」と「レトロフューチャーコア」。
2000年代のファッションやカルチャーを意味する「Y2K(Year2000)」に対し、 「Year3000」の略語である「Y3K」は、近未来的なファッションやカルチャーを意味しています。星や惑星、宇宙船のようなシルバーを基調とした空間など、宇宙を連想させる世界観で、これまでも『Space Travelium TeNQ』など、宇宙を感じさせるコンセプトのカフェなどが、SNSで話題になりました。
「レトロフューチャーコア」は、2000年代の当時の人々がイメージしていた近未来的世界観。彩度の低い色や球体や曲線等を使用し、近未来・SFを彷彿とさせるデザインやスタイルであることが特徴です。どこか懐かしいけど未来的な雰囲気に「レトロフューチャーコア」な世界観を感じられるとして、科学館や博物館、水族館などが人気のスポットになっています。
■宇宙コンセプトカフェ
星や地球などの宇宙を連想させるものがモチーフに使用されているカフェ。レトロフューチャーコアの世界感を演出できる『パフェテラス ミルキーウェイ』 や、宇宙旅行体験ができる『Space Travelium TeNQ』が話題となっています。
■アニメ『銀河特急 ミルキー☆サブウェイ』
亀山陽平監督による自主製作アニメ『ミルキー☆ハイウェイ』の続編として製作されたSFコメディアニメ。ほぼすべての制作工程を1人で手がけ、ゆるい会話劇と独特な世界観のアニメを短尺で楽しめます。また映画化が予定されていることで、次作にも注目が集まっています。
■近未来テックアクセサリー
ヘッドホンやイヤホンケースに付ける、シルバーやメタリック素材の近未来感が特徴のアクセサリー。代表例として韓国のテックアクセサリーブランド「ANDAASH」が挙げられ、コーディネートの一部として楽しまれています。韓国アイドルaespaとのコラボ商品や韓国の人気女優ハン・ソヒが愛用したことで注目されています。
■レトロフューチャーコア
彩度の低い色や球体や曲線等を使用し、近未来・SFを彷彿とさせる世界観。2000年代初期の人々が描いていた近未来的といったレトロ×未来感な雰囲気が、ファッションや動画・写真撮影において注目が高まりそうです。
■フルティガーエアロ
2000年代半ばから2010年代初頭にかけて流行した、テクノロジーと自然が融合した楽観的で希望に満ちた未来を表現するデザインスタイルのことを指し、どこか懐かしさを感じるけれど未来的なデザイン、透明感がポイントです。「レトロフューチャーコア」の文脈でも楽しまれています。
「Y2K」ブームの主役は「ナチュラルで素朴」へ
『SHIBUYA109 lab.トレンド大賞2022』で「Y2K」の流行を発表していますが、今もなお「Y2K」は継続して楽しまれています。その中心は、「平成ギャル」から「少女漫画コア」「クローバーコア」「ウィッシュコア」など、素朴でナチュラルな雰囲気のファッションアイテムやコンテンツとなりつつあります。
これらのトレンドアイテムやファッションスタイルの多くには、「クローバー」や「天使の羽」などがあしらわれており、世界観が共通する部分があることから親和性があり、アイテム同士を組み合わせやすいことも特徴です。
■少女漫画コア
少女漫画のヒロインのような清楚で可愛く、ガーリーな雰囲気をまとった登場人物の服装や世界観を表現したスタイル。主に平成の少女漫画の登場人物でファッションスタイリングをすることが多く、Y2Kとの親和性が非常に高いのが特徴です。
■クローバーコア
クローバーをモチーフに使用したアイテムを身に着けるファッションスタイル。ウィッシュコアや平成女児と親和性が高く、クローバーコアを意識したネイルデザインやカフェなども楽しまれています。
■ウィッシュコア
ボーダー、羽、ドット、クローバーなどの柔らかい印象にポップな雰囲気をプラスしたスタイル。ファッションにとどまらず、雑貨やカフェなど幅広いジャンルで楽しまれています。
特定のキーモチーフから展開される世界観を指し、Z世代は自分を表現する一つの言語や手法として利用しています。モチーフベースで楽しめることで、自分のファッションのテイストに合わせて取り入れやすいことが魅力で、これまでも「バレエコア」「ウィッシュコア」など、様々な「コア」がトレンドに上がりました。「レトロフューチャーコア」では、星やシルバー、メタリックをあしらったアイテムやSF要素を感じられる宇宙モチーフが人気を集めています。
キャラクターはディグる時代。企業キャラにも注目
『SHIBUYA109 lab.トレンド大賞2025』では、キャラクター部門を新設。「ぬい活」ブームや、バッグにキャラクターグッズをつけるトレンドなど、キャラクターが活躍する場面が増えてきたことが背景にあります。
その中で、直近注目したいのが “企業キャラクター” 。進研ゼミ小学講座のキャラクターである「コラショ」やDAISOのキャラクターである「だいぞう」が注目を集めています。「コラショ」はカプセルトイでミニチュアコレクションが発売されることが決定しており、「だいぞう」も、ぬいぐるみやキーホルダーなどのグッズが発売されています。企業キャラクターのグッズが販売され、それが広く愛される時代になっているようです。
■コラショ
進研ゼミ小学講座のキャラクター。2026年1月にガチャガチャでミニチュアコレクションが発売されることもあり注目しています。
■だいぞう
DAISOの公式キャラクター。ぬいぐるみやキーホルダーなどのグッズが発売されたことも話題になりました。
究極の「身内ノリ」。オリジナル身内グッズで自分を表現
自分の子供の頃の写真を使って、靴下やTシャツを制作する「オリジナル身内グッズ」が、高校生を中心に流行っています。
SHIBUYA109 lab.では2024年ごろからハンドメイド・手作りブームを観測しており、『SHIBUYA109 lab.トレンド大賞2024』では「スニーカーデコ」「UTme!」「モールドール」、『SHIBUYA109 lab.トレンド大賞2025』では「ブレスレット作り」、先日発表した『SHIBUYA109 lab.トレンド予測2026』では「パッチワークTシャツ」「オリジナル幼少期Tシャツ」がノミネートしています。
Z世代は「深く狭いコミュニティ」でのコミュニケーションを重視する傾向があり、自分だけのオリジナルアイテムで、自分のアイデンティティや自分だけの「好き」を表現することが、ここ数年トレンドになっています。身内グッズは、その究極の「身内ノリ」の形と言えるのではないでしょうか。
そして、スタイルの全体の世界観を壊さずに、自分の個性・オリジナリティを表現したいというニーズにも、「オリジナル身内グッズ」はマッチします。ファッション全体としてはトレンドを押さえつつも、細部で自分らしさを表現していく「クワイエット・アゲ」なスタイルが、現代の若者に受け入れられています。
(参考:『Z世代のSNS利用最新動向2025』https://www.shibuya109.co.jp/shibuya109lab/reports/250826/)
■パッチワークTシャツ
シンプルな無地のTシャツに、生地を貼り付けてパッチワーク風にリメイクすること。手軽に自分らしさを表現できることが魅力です。
■SHEINオリジナルグッズ作成
通販サイトSHEINでオリジナルグッズが作成できるサービスのことで、キーホルダーや服など様々なアイテムが作成できることで注目されています。
■UTme!
スマホやPCで簡単にTシャツやバッグなどを作成できるサービス。写真やテキスト、スタンプを自由に組み合わせてオリジナルのTシャツを作成し楽しまれています。
■オリジナル幼少期Tシャツ
幼少期の写真を集めて加工したデザインをプリントしたオリジナルTシャツ。自分や友人、家族、推しの写真などを使い楽しまれています。唯一無二のTシャツを作れることやユニクロでオリジナルTシャツを作成できる「UTme!」が流行したことも人気につながっています。
周りとの調和を大事にしているZ世代たちが、主張しすぎずに静かに気分を「アゲ」ることを指します。ギラギラを前面に押し出すのではなく、細部で個性を表現することで、「わかる人にはわかる」「調和を乱さず自分だけで楽しめる」といった状態が成立することがポイントです。











